シャンプー

正しいシャンプーでキレイで美しい髪へ 

●シャンプーとは、「髪を洗う」ではありません! 「頭皮を洗う」ということです!
普段から使っている「シャンプー」という言葉の語源は、ヒンズー語のヘッドマッサージを意味する「チャンピ」からきています。人間は昔から髪を“健康の象徴”として大事に扱う習慣があり、髪が生えている頭皮をケアする方法を自然と身に付けていたものと考えられます。ヒンズー語が盛んに使われていた昔に「シャンプー」という言葉が生まれました。この語源から考えても、髪と頭皮は密接な関係にあります。

●シャンプーには3つの役割がある。
現在の生活における「シャンプー」には、
1、頭皮と髪を清潔にする
2、頭皮の血行を促進する
3、リンスやトリートメント・育毛剤の効果を高めるための頭皮環境の改善
という3つの役割があります。この3つの役割を果たすことのできる「シャンプー」を行い、髪を美しくきれいに保ちましょう。

●さぁ、実践!シャンプーの正しい方法
シャンプーの3つの役割を考えながら、正しい方法を学びます。正しいシャンプー後の髪は、今までにない感触を感じることができます。だから美容院後の手触りは違うんです。

1.シャンプー前に粗めのブラシでゆっくりとかす
乾いている髪を粗めのブラシでとかします。頭頂部から全体にブラッシングし、最後に毛先のからまりをやさしくとかします。シャンプー前のブラッシングは、髪の表面についたホコリなどが取れ、シャンプーの際の指通りがスムーズに。

2.髪を軽くすすぐ
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地肌全体にぬるま湯(37度前後)がいきわたらせるように、髪の根元から、真ん中、毛先をぬるま湯ですすぎます。すすぐ際は、髪に軽くお湯をピチャピチャ付け、まんべんなくぬるま湯を通しましょう。

お湯が髪になじんできたら全体的に髪を軽くパンパン叩いて汚れを落とします。この作業をするだけで大分汚れが落ちます。

3.シャンプーは適量、長さに合わせて手にとる
シャンプーの量は、髪の長さに合わせて調整します。
ロング   手のひら2個分(2回に分けて)
ミディアム 手のひら1個分
ショート  手のひら半個分
※ここで紹介している量は、よくあるプッシュ式のシャンプーの場合です。


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4.シャンプーを頭の後ろで泡立てる
手に髪の長さに合った量を取り出し、ぬるま湯で少し薄めて両手に広げます。頭皮だけにシャンプーを付けて、後頭部から頭頂部に向かって指の先で押し込むようにし泡立てます。※ロングヘアの場合、2回に分けて泡立てるのがよいでしょう。



5.頭頂部→真ん中→毛先の順に泡をなじませながら軽く洗う
泡立てたシャンプーを全体にまんべんなくいきわたらせます。特に毛先は痛みやすい部分なので泡を集めて、やさしくこすらないようにシャンプーをなじませましょう。
 

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濡れている髪はデリケートです。泡をなじませてから汚れを取ることが重要です。※生え際は耳の脇などは忘れがちなのでしっかり洗いましょう。

 

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6.地肌を洗う
髪全体が泡立ってきたら、髪の間から指を差し入れて、

 

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マッサージするように指の腹で、地肌全体をもみこみます。

 



洗い終えたら頭全体を指10本の腹でぐっと押さえ刺激します。生え際から上へと刺激を与えます。この刺激は頭皮の血行を促し、シャンプー剤の効果を最大限に活用します。
 

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※頭頂部は紫外線でダメージを受けてやすく、頭皮も硬くなりやすい部分なので、やさしくマッサージするように。

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7.中間→毛先を洗う
地肌をよく洗ったら指を通すように、もう一度、真ん中→毛先を洗います。最後に髪全体についている泡を毛先に集め、やさしくなじませてシャンプーの終了です。スタイリング剤などを付けている場合は泡だったまま1分程放置するのも効果的です。通常は1回のシャンプーでOK。まだゴワゴワするようなら2度洗い。

 

 

 

8.全体をしっかりとすすぐ
泡を充分なじませたら、地肌をこするように、地肌→真ん中→毛先に向かってすすぎます。すすぎが足りないと、かゆみの原因になるので注意しましょう。頭皮についた泡ももちろん、全体を念入りに洗い流していきましょう。耳の後ろや髪の生えぎわは、洗い残しやすい部分なので気をつけて。水圧の強いシャワーですすぐと、頭皮のマッサージ効果も。

9.髪を軽くしぼる
後頭部から髪全体を軽くしぼります。水分を少し感じられる程度になれば、リンスやトリートメントの準備完了です。

 

リンスの正しい方法

●一般的にリンス(rinse)とは、「すすぐ」という意味で、髪の表面からダメージを修復していきます。「トリートメント」はリンスの進化型で髪に有効成分を与えて髪のダメージを修復することを目的としています。リンスは髪表面のダメージを修復するという目的から、髪全体にゆきわたらせるようにしましょう。

1.シャンプーと同量のリンスを手にとる
シャンプー後、水気を軽くとり(水が垂れないくらい)、リンスを髪の長さに合わせて手にとります。手にとったリンスを両手に軽くのばしていきます。

2.毛先にしっかりもみこむ
両手で髪を包み、リンスを毛先からもみこむようにつけます。毛先は痛みが目立ちやすいのでしっかりとつけましょう。ただ、リンスは髪表面のダメージを補う目的のものなので地肌にはつけないよう、注意しましょう。

3.真ん中→全体になじませる
毛先になじませたら、真ん中→全体へとなじませます。

4.頭頂部から洗い流す
基本的には1分くらいおけばOK。そのまま湯で洗い流します。まずは頭頂部から髪全体に湯を流し、髪の真ん中は手ぐしを使いながら流します。リンスを残さないようにしっかり全体的に洗い流しましょう。

5.軽く水気をきって、毛先だけ粗めのブラシでとかす
軽く水気をきり、粗めのブラシで頭頂部から毛先にかけてブラッシングします。濡れた状態の髪はいたみやすいので、やさしく丁寧にやりましょう。

6.最後にしっかりと水気をきる
髪の上部から毛先にかけて水分を集めて、押すように水気をきりましょう。

 

 

シャンプーの目的は髪より頭皮を洗うこと

シャンプーの目的は頭皮の古い角質や汚れを落とすことです。

 

髪の汚れ自体はお湯だけで、ほとんど落ちます。

ですが、スタイリング剤がついているときはお湯だけでは落とせません。

2度洗いするか、スプーン1杯分のシャンプーで
1分くらい泡立てたシャンプーを髪全体につけておくと、よく落ちます。

 

スプーン1杯分のシャンプー

 

直接髪につけないで、泡立てます

 

1分間で綺麗になります

 

薄めたシャンプーを使う(薄めたシャンプーは早めに使い切りましょう!)

 

たいていの市販されているシャンプーには、増粘剤という粘度を高めるための添加剤が含まれています。

また、成分濃度も必要最低限の量よりも多めに設定されているので、特に濃い目のシャンプーは少し薄めたほうがよいでしょう。

液体を清潔な別容器に移して、水を加えてから泡立てないようにゆっくりまんべんなく混ぜてください。

 

注意:美容室や高級なシャンプーは植物性なので水を入れて暫く放置しますと腐ります。水で薄めず原液のまま手に取り万遍なく泡立てて使用してください!!
容器は移さず水も入れないようにご注意してください。

旅行等、どうしても小さな容器に入れたい時は中の容器が乾いたことを確認してから入れてください。

粘りが少なくなるので、すすぎ残しも防ぎやすくなります。
泡立ちがよくなる場合もあります。

フタはきちっとしめましょう

 

何度かひっくり返して、ゆっくり混ぜます

 



シェイクは禁止!


直射日光のあたらない場所に保管しましょう

 

シャンプー選びで迷ったときはノーマルタイプ

いろんな種類、いろんな用途のシャンプーが出ていますが、
迷ったときはノーマルタイプを選ぶのがベター。

ブリーチ毛やカラー毛の人などは、
頭皮にはノーマルタイプを、
髪の毛にはダメージタイプを選び、
2種類使ってみることをおすすめします。

もちろん一番いいのは、自分の髪質を見極めて、
ぴったりあったものを選ぶことです。

わからなければ行きつけのサロンで聞いてみましょう。

自分にあったものを使っていれば、髪質もだんだん変わってきます。

結果を判断する基準は、

「長く使ってみて天使の輪ができるかどうか」

と言われています。

シャンプー前、ダメージの毛先部分にだけリンスやトリートメントをつけて、
それからシャンプーすれば髪質改善もスピーディ。

 

 

 

間違ったシャンプーは髪を傷める原因に!

髪をキレイにするはずのシャンプーも
間違った方法だったら逆に髪を傷めることになります。

<例えばこんなやり方>
・髪を濡らさないでシャンプーを直接つける
・スタイリング剤がついたままの髪にいきなりシャンプー
・シャンプーをつけすぎて、CMみたいにソフトクリームみたいな泡を立てる
・ブラシでとかしながらシャンプー

シャンプーのつけすぎはキューティクルを傷める原因になりますし、
どんな場面でもゴシゴシ洗うのは厳禁。基本的に洗うのは頭皮です。

シャンプーでは髪についた余分なものを取り除いて、
クリアな状態になっていればOKです。

 

普通の髪にダメージヘア用を使うと逆効果!

市販されているシャンプーのほとんどは「かたい髪用」「柔らかい髪用」などと、
その用途が書かれています。もちろん成分もそれぞれにはっきりと異なります。
「ダメージヘア用」「フケ・かゆみ用」「くせ毛用」などもありますが、
基本的には髪質で選びましょう。

ちなみに女性の約80%が自分の髪はダメージヘアだと思っているそうです。

でも、本当にダメージヘアなのでしょうか?

「とりあえずダメージヘア用のシャンプーって髪によさそう」と選んでいませんか?

実はそれが逆効果になることもあるので、気をつけてください。
適切なシャンプーを選ばないと、頭皮や髪を傷めることもあるのです。

ダメージヘア用シャンプーには栄養とうるおいを補給する成分がたっぷり入っているので、
健康な髪の人やさほどダメージのない髪の人が使い続けると、髪の根元や頭皮に残留しやすく、
汗や皮脂の分泌をさまたげることになりやすいのです。

 

さらに、洗浄成分が控えめなので皮脂の分泌が盛んな人には不向きです。

気になるほどダメージヘアではない人は、
ノーマルタイプのシャンプーを選ぶようにしましょう。

また、「かたい髪用」と「柔らかい髪用」ではシャンプーの成分が違います。

■かたい髪用
厚くて固いキューティクルをしっとりと落ち着かせる成分が含まれています。

●プロカリテ(保湿成分)
●アセチルシステイン(柔軟にする成分)
●麦芽
●ミルクプロテイン
●ハチミツ
●サワラワーエキス

■柔らかい髪用
薄くて弱いキューティクルにハリをもたせる成分が含まれています。

●フルーツ酸(毛髪に弾力を与える成分)
●皮膜剤
●ハマメリスエキス
●アボカドオイル

自分の髪質にあったシャンプー選びが、なりたい髪になる近道です


Caring for your hair
#
Hair and skin
◎髪や頭皮は体の健康状態が現れやすいです。
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Shampoo
◎正しいシャンプーでキレイで美しい髪へ
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Towel dry
◎タオルドライはやさしく丁寧に、ドライヤーは髪を持ち上げて、頭皮と根元の間を乾かすように。
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Treatment
◎効果の高いトリートメント・ヘアパックの方法
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Styling
◎スタイリング剤や道具などを上手く使いこなし、自分のお気に入りスタイルをつくろう。
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Hair Color
◎いつものスタイルから雰囲気を変えたいなと思っている方は、ヘアカラーでイメチェンをしてみませんか?